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■アリスキレンフマル酸塩酸塩(ラジレス)についてのお知らせ
(2012.01.24 掲載)
患者・一般向け情報
医薬品医療機器総合機構(PMDA)は平成23年12月28日付けで、糖尿病を合併している高血圧の方の血圧の治療に際して、ALTITUDE試験の中間解析の結果を受け、アリスキレンフマル酸塩酸塩(商品名ラジレス、以下アリスキレンと略)のアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)あるいはアンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)との併用に関する情報提供を行いました(リンク先参照)。その中で、ACE阻害薬又はARBと本剤との併用に関してはラジレス錠150mgの添付文書「使用上の注意」の「重要な基本的注意」及び「併用注意」の項に記載されている注意喚起に従うこと(後述枠内参照)、今後PMDAにおいてALTITUDE試験データの詳細を収集し、本剤の使用に関して評価を行うことなどを述べています。
なお医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、現在アリスキレン(ラジレス)を服用中の方に対して、不明な点は主治医に相談し、ご自身の判断のみで服用を中止したり、服薬量を減らしたりしないように呼びかけています。
アリスキレンは直接的レニン阻害薬という新しい種類の高血圧の治療薬です。今回の情報提供はアリスキレンを販売しているノバルティス ファーマ社がALTITUDE試験の中間解析において、ACE阻害薬やARBにアリスキレンを追加した群でACE阻害薬やARBによる治療群を上回る有益性がなかった上に、非致死性脳卒中、腎合併症、高カリウム血症、低血圧の発現率が高かったという結果をうけたものです。ALTITUDE試験は中止となり、現在これまでの情報を最終解析中です。
これを受けて、欧州医薬品庁(EMA)は一時的な予防的措置として、当面医師が糖尿病の方にACE阻害薬やARBとアリスキレンの併用処方を行わないようにという声明を発表しました。
ノバルティス ファーマ社も、平成23年12月に医療関係者に対し、最終解析の結果が出るまでの一時的な予防措置として、次回以降の日常診療において「糖尿病でありかつACE阻害薬やARBを用している方」に対して、アリスキレンをこれらの薬と一緒に処方することを避けるよう要請しました。
国内で認可されているアリスキレンを含む薬の商品はラジレスのみです。なおアリスキレンは直接的レニン阻害薬という種類の薬ですが、国内で認可されているこの種類の薬剤は、アリスキレンのみです。
緻密な計画のもと、長期間にわたり多数の2型糖尿病の方を調査する研究により、高血圧を合併する糖尿病の方の高血圧の治療についての正確な知識が深まることが望まれます。
新しい情報に注意を
上記の情報は現時点のものです。今後、随時状況が変わったり、情報が追加されたりする可能性がありますので、最新情報にご留意下さい。当糖尿病情報センターでは今後も正確な情報を提供していく予定です。
なお医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、現在アリスキレン(ラジレス)を服用中の方に対して、不明な点は主治医に相談し、ご自身の判断のみで服用を中止したり、服薬量を減らしたりしないように呼びかけています。
アリスキレンは直接的レニン阻害薬という新しい種類の高血圧の治療薬です。今回の情報提供はアリスキレンを販売しているノバルティス ファーマ社がALTITUDE試験の中間解析において、ACE阻害薬やARBにアリスキレンを追加した群でACE阻害薬やARBによる治療群を上回る有益性がなかった上に、非致死性脳卒中、腎合併症、高カリウム血症、低血圧の発現率が高かったという結果をうけたものです。ALTITUDE試験は中止となり、現在これまでの情報を最終解析中です。
これを受けて、欧州医薬品庁(EMA)は一時的な予防的措置として、当面医師が糖尿病の方にACE阻害薬やARBとアリスキレンの併用処方を行わないようにという声明を発表しました。
ノバルティス ファーマ社も、平成23年12月に医療関係者に対し、最終解析の結果が出るまでの一時的な予防措置として、次回以降の日常診療において「糖尿病でありかつACE阻害薬やARBを用している方」に対して、アリスキレンをこれらの薬と一緒に処方することを避けるよう要請しました。
国内で認可されているアリスキレンを含む薬の商品はラジレスのみです。なおアリスキレンは直接的レニン阻害薬という種類の薬ですが、国内で認可されているこの種類の薬剤は、アリスキレンのみです。
緻密な計画のもと、長期間にわたり多数の2型糖尿病の方を調査する研究により、高血圧を合併する糖尿病の方の高血圧の治療についての正確な知識が深まることが望まれます。
新しい情報に注意を
上記の情報は現時点のものです。今後、随時状況が変わったり、情報が追加されたりする可能性がありますので、最新情報にご留意下さい。当糖尿病情報センターでは今後も正確な情報を提供していく予定です。
ALTITUDE試験:日本を含む36カ国から腎機能障害を伴った2型糖尿病の8,606名の方が参加したランダム化・二重盲検・プラセボ対照国際共同試験です。参加者は試験開始時にACE阻害薬あるいはARBを含む心血管に関する至適な治療(糖尿病の方の高血圧における標準治療)をうけた上で、アリスキレン追加群と偽薬追加群の2群に割り付けられ、1)アリスキレンを別途使用しない、2) ACE阻害薬とARBは併用しない、という条件以外には制約のない至適な治療を4年間継続されるというのが当初の計画です。主要評価項目は心血管死・蘇生をした突然死・非致死性心筋梗塞・心不全による予期せぬ入院・非致死性脳卒中・腎機能の悪化です。 |
ラジレス錠150mg 添付文書(2011年4月改定 第4版)より抜粋 重要な基本的注意 1.体液量又は塩分が明らかに減少している患者(例えば、血液透析中の患者、高用量の利尿剤の投与を受けている患者、厳重な減塩療法中の患者)においては、症候性の低血圧を起こすおそれがある。症候性低血圧が生じた場合には適切な処置を行うこと。 2.両側性もしくは片側性の腎動脈狭窄のある患者又は片腎で腎動脈狭窄のある患者においては、腎血流量の減少や糸球体濾過圧の低下により急速に腎機能を悪化させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。 3.高カリウム血症の患者においては、高カリウム血症を増悪させるおそれがあるので、治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与は避けること。 4.レニン-アンジオテンシン系阻害剤併用時、腎機能障害及び糖尿病の患者、高齢者等では血清カリウム値が高くなりやすく、高カリウム血症が発現又は増悪するおそれがあるので、血清カリウム値に注意すること。 5.降圧作用に基づくめまい、ふらつきがあらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。 6.本剤はバイオアベイラビリティ(生物学的利用率)が低く個体間及び個体内変動が大きいため、種々の要因により臨床用量で推定される血中濃度を上回る可能性がある。 併用注意(併用に注意すること) 1. 薬剤名等フロセミド 臨床症状・措置方法:フロセミドの効果が減弱されるおそれがあるので、観察を十分に行うこと。併用投与(空腹時)によりフロセミドのCmaxが49%、AUCが28%低下した。 機序・危険因子:機序は不明である。 2. 薬剤名等ベラパミル 臨床症状・措置方法:併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用投与(空腹時)により本剤のCmax及びAUCがそれぞれ約2倍に上昇した。 機序・危険因子:本剤のPgpを介した排出がこれらの薬剤により抑制されると考えられる。 3. 薬剤名等アトルバスタチン 臨床症状・措置方法:併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。併用投与(空腹時)により本剤のCmax及びAUCがそれぞれ約1.5倍に上昇した。 機序・危険因子:本剤のPgpを介した排出がこれらの薬剤により抑制されると考えられる。 4. 薬剤名等 (1)カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等) (2)カリウム補給製剤(塩化カリウム等) (3)抗アルドステロン剤(エプレレノン等) 臨床症状・措置方法:血清カリウム値が上昇するおそれがあるので血清カリウム値に注意すること。 機序・危険因子:本剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。 危険因子:腎機能障害、糖尿病 5. 薬剤名等レニン-アンジオテンシン系阻害剤(アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗剤) 臨床症状・措置方法:血清カリウム値が上昇するおそれがあるので血清カリウム値に注意すること。 機序・危険因子:本剤を含むレニン-アンジオテンシン系に作用する薬剤のアルドステロン分泌抑制によりカリウム貯留作用が増強する可能性がある。 |
医療関係者向け情報
上の「患者・一般向け情報」に記載した事項に加え、下記のサイトを参照してください。
リンク先
医薬品医療機器総合機構 (PMDA)
糖尿病を合併している高血圧患者におけるアリスキレンフマル酸塩酸塩製剤のACE阻害剤/ARBとの併用について (2011/12/28)
http://www.info.pmda.go.jp/riscommu/PDF/riscommu111228.pdf
ラジレス錠150mgの添付文書
PMDAホームページ > 医薬品医療機器情報提供ホームページ > 医療用医薬品添付文章情報 > 医療用医薬品の添付文書情報(検索ページ)> 一般名・販売名に ラジレス と入力して検索してください。 http://www.pmda.go.jp/
日本糖尿病学会
糖尿病を合併している高血圧患者におけるアリスキレンフマル酸塩製剤のACE阻害剤/ARB との併用について (2012/1/5)
http://www.jds.or.jp/
ノバルティス ファーマ株式会社
プレスリリース ノバルティス、腎機能障害を伴うリスクの高い糖尿病患者さんを対象にした「ラジレス®」によるALTITUDE試験の中止を発表
http://www.novartis.com/downloads/newsroom/rasilez-tekturna-information-center/20111220-rasilez-tekturna.pdf (原文 2011/12/20)
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pdf/pr20111221_01.pdf (上記の日本語訳,2011/12/21)
直接的レニン阻害剤ラジレス錠 糖尿病を合併している高血圧患者さんにおけるACE阻害剤又はARBとの併用について (2011/12/28)
http://product.novartis.co.jp/ras/te/te_ras1112.pdf
欧州医薬品庁(EMA)
European Medicines Agency starts review of aliskiren-containing medicines following termination of ALTITUDE study - interim advice while review is ongoing (2011/12/22)
http://www.ema.europa.eu/docs/en_GB/document_library/Press_release/ 2011/12/WC500119982.pdf
ALTITUDEの概要
Aliskiren Trial in Type 2 Diabetes Using Cardio-Renal Endpoints (ALTITUDE): rationale and study design Nephrol. Dial. Transplant. (2009) doi: 10.1093/ndt/gfn721
http://ndt.oxfordjournals.org/content/early/2009/01/14/ndt.gfn721.full.pdf+html
参考文献
アリスキレンとACE阻害剤又はARBとの併用による高カリウム血症に関するシステマティックレビューとメタ解析
The effect of combination treatment with aliskiren and blockers of the renin-angiotensin system on hyperkalaemia and acute kidney injury: systematic review and meta-analysis
BMJ 2012;344:e4 http://www.bmj.com/content/344/bmj.e42
糖尿病を合併している高血圧患者におけるアリスキレンフマル酸塩酸塩製剤のACE阻害剤/ARBとの併用について (2011/12/28)
http://www.info.pmda.go.jp/riscommu/PDF/riscommu111228.pdf
ラジレス錠150mgの添付文書
PMDAホームページ > 医薬品医療機器情報提供ホームページ > 医療用医薬品添付文章情報 > 医療用医薬品の添付文書情報(検索ページ)> 一般名・販売名に ラジレス と入力して検索してください。 http://www.pmda.go.jp/
日本糖尿病学会
糖尿病を合併している高血圧患者におけるアリスキレンフマル酸塩製剤のACE阻害剤/ARB との併用について (2012/1/5)
http://www.jds.or.jp/
ノバルティス ファーマ株式会社
プレスリリース ノバルティス、腎機能障害を伴うリスクの高い糖尿病患者さんを対象にした「ラジレス®」によるALTITUDE試験の中止を発表
http://www.novartis.com/downloads/newsroom/rasilez-tekturna-information-center/20111220-rasilez-tekturna.pdf (原文 2011/12/20)
http://www.novartis.co.jp/news/2011/pdf/pr20111221_01.pdf (上記の日本語訳,2011/12/21)
直接的レニン阻害剤ラジレス錠 糖尿病を合併している高血圧患者さんにおけるACE阻害剤又はARBとの併用について (2011/12/28)
http://product.novartis.co.jp/ras/te/te_ras1112.pdf
欧州医薬品庁(EMA)
European Medicines Agency starts review of aliskiren-containing medicines following termination of ALTITUDE study - interim advice while review is ongoing (2011/12/22)
http://www.ema.europa.eu/docs/en_GB/document_library/Press_release/ 2011/12/WC500119982.pdf
ALTITUDEの概要
Aliskiren Trial in Type 2 Diabetes Using Cardio-Renal Endpoints (ALTITUDE): rationale and study design Nephrol. Dial. Transplant. (2009) doi: 10.1093/ndt/gfn721
http://ndt.oxfordjournals.org/content/early/2009/01/14/ndt.gfn721.full.pdf+html
参考文献
アリスキレンとACE阻害剤又はARBとの併用による高カリウム血症に関するシステマティックレビューとメタ解析
The effect of combination treatment with aliskiren and blockers of the renin-angiotensin system on hyperkalaemia and acute kidney injury: systematic review and meta-analysis
BMJ 2012;344:e4 http://www.bmj.com/content/344/bmj.e42